PowerCMS™
PowerCMS 7 ベータ版の申し込みを受け付けております!
PowerCMS 4 系のサポートは2026年3月31日をもちまして終了いたします。期限までに PowerCMS 5/6 最新版へのアップグレードをご検討ください。
PowerCMS クラウドで WAF および CDN オプションの受付を開始しました。
[よくあるご質問] PowerSync を使って、CMS とは複数の別のサーバーへ同期することはできますか? を追加しました。

PowerCMS ブログ

ホーム > PowerCMS ブログ

2025年11月7日(金曜日)、PowerCMS Conference 2025 を開催し、「あのときの未来、これからの未来 - PowerCMS 7 リリース」のセクションにて執行役員の近藤より PowerCMS 7 の内容を紹介いたしました。

PowerCMS 7 についてはこれまで PowerCMS Conference 2025 の開催予告の中で名前を触れるのみで、その内容を今回初めてお披露目しました。

登壇中の近藤

PowerCMS 7 の紹介の前に

これまでの PowerCMS - リリース後5年以上、長期に提供しております

これまでの PowerCMS は、ver.1 から ver.6 までメジャーバージョンアップを繰り返してきましたが短い方で ver.2 が 7 年、長い方で ver.4 が 13 年、一般的にソフトウェアの耐用年数が 3-5 年と言われる中で、長期にわたり提供、またご利用いただいております。 ありがとうございます。

バージョン2からバージョン7までのリリース年、サポート終了(予定)、サポート期間を説明したスライド。バージョン2のサポート期間が約7年、バージョン3が約10年、バージョン4が約13年となっている

サポートの終了時期は下記FAQ でも確認頂けます。

サポート - 累計の満足評価 97.5%

集計を始めた2020年3月以降、累計して満足評価 97.5% をいただくことができました。今後もこれを維持できるようにつとめます。

毎月のサポートの実績は、当ブログでも確認できます。

PowerCMS 7

PowerCMS 7 は 3 年半ぶりのリリースです。

PowerCMS は「お客様志向の CMS」であることを掲げており、PowerCMS 7 の内容も、実際にお客様と対話、サポートへいただきました内容を実現する方針で実装を行っております。

そのリリースを11月28日(金曜日)予定であることを発表いたしました。

製品サポートにも問い合わせがあり、リリース内容よりもリリース時期の方が注目されていたかと思います。

また、リリースに先駆け、ベータ版を11月10日(月曜日)より配布いたします。 ベータ版をご希望の場合は下記フォームより申し込みください。

下位互換性 ー 基本は維持だが一部例外あり

これまでのメジャーバージョンと同様に、下位互換性を維持するため PowerCMS 6 以下からもアップグレードが可能です。

しかし、下位互換性についていくつか例外があることをお話しました。

  • TinyMCE のバージョン 3 を終了
  • レガシー扱いのプラグインの終了
  • トラックバックを終了

レガシー扱いのプラグインは、新バージョンに代替の機能があるが、下位互換のための提供を維持していたものとなります。

トラックバックについては、トラックバックが何かわからない方であれば影響ないかと思います。

新機能

PowerCMS meets ChatGPT

PowerCMS の管理画面内、かんたんサーチバー (※ PowerCMS 6 からありましたが、今回命名) やアイテムの編集画面から ChatGPT を利用することができる機能です。

プロンプトを全体の設定として保存することで、ユーザー全体で一定の利用が行えます。

PowerCMS meets ChatGPTの説明スライド。『アイテム詳細画面のアイコンから、ChatGPTに「解析」「抽出(OCR)」を依頼、画像やPDFの要約、文字の抽出が可能 得られた結果をそのまま[説明]欄に投入することもできます』と書かれている

アイテムの編集画面では画像ファイルの解析が行えます。 これは PowerCMS 6 までにある既存の文字起こし機能とは別の結果を受けることができると感じました。

セキュリティ - 機能と追加と、セキュリティメニューによる設定・操作を集約

PowerCMS の内容とは少し異なりますが、PowerCMS アプリおよび PowerCMS クラウドサービスがセキュリティ監査を受け、見つかった問題に対策済みであることをお伝えしました。

※近藤からの話にはありませんでしたが、PowerCMS 6 以下でも対策済みとなっております。

新機能として、管理画面を対象としたアクセス元 IP アドレスによるアクセス制限、多要素認証の強制、問い合わせフォームでの reCAPTCHA が追加されます。 reCAPTCHA については既存のフォームへの導入も行いやすい形での実装となります。

また、PowerCMS 7 ではセキュリティメニューを用意し、アカウントロックなど既存のセキュリティ関連の設定と、追加する機能の設定・操作がわかりやすく行えるようになりました。

制作寄りの機能

制作寄りの機能として様々な機能が以下の機能があることを紹介しました。

  • 管理画面のデザイン UI の変更
  • 超絶汎用ワークフロー
  • フィールドブロックビルダーの拡張
  • TinyMCE 7 への対応
  • NG ワード
  • 画像ファイルへの透かし処理 (ウォーターマークの追加)
  • 大きなサイズの画像を自動リサイズ
  • 拡張子によるファイルのアップロード先の自動振り分け
  • 一覧画面へのカスタムフィールドを表示する機能
  • 再構築の範囲の柔軟な設定
  • CDN との連携

紹介したものの中からいくつか紹介します。

管理画面のデザイン UI の変更

メニューの位置など大きな変更はありませんが、重い印象を与えていた配色を中心に見直し、変更を行います。

超絶汎用ワークフロー

これまでの人から人へというワークフローではなく、「作成段階」「レビュー段階」「上位レビュー段階」のフェーズを遷移するワークフローが可能になります。 フェーズは、これまで、現在、これから、の状況を一目で確認することもできます。

超絶汎用ワークフローと書かれたスライド

各フェーズでは、だれか一人の承認が必要な OR 承認と全員の承認が必要な AND 承認、を設定することができます。

ワークフローの設定例を説明したスライド。「①作成段階 作成を完了すると自動的にレビュー段階にシフト ②レビュー段階(OR) 誰か一人が承認すると自動的に上位レビュー段階にシフト ③上位レビュー段階(AND) 全員承認したら公開」と書かれている

また、これまでは承認できる担当者は記事の編集も可能でしたが、新しいワークフローでは記事の編集を制限しつつ、記事の承認させることができるようになります。

ワークフローについては LIVE にて、実際の管理画面の動作も見ていただきました。

フィールドブロックビルダーの拡張

フィールドブロックビルダーは PowerCMS 6 でリリースした後、これまでにもリッチテキストパーツやテーブルパーツなど機能の拡張を追加してきました。

PowerCMS 7 では 2カラム/3カラムのレイアウトパーツを追加し、より見たままの編集が行えるようになります。

また、フィールドブロックビルダーは、作業者のリテラシーによらない均一のコンテンツを作成するため、あえて制限をかけた入力を行うものですが、従来の使い方に加えて、本文とフィールドブロックビルダーの併用、一つの画面で複数のフィールドブロックビルダーが利用、選択できるブロックを制限できる機能を紹介しました。

これもお客様から多く要望をいただいていたものとなります。

TinyMCE 7 への対応

下位互換のための TinyMCE 3,4 を維持してきましたが、公式のドキュメントも入手が難しくなり、使い込みが難しくなってきたため、最新の TinyMCE 7 へ対応します。

画像ファイルへの透かし処理 (ウォーターマークの追加)

いくつかの CMS でも画像ファイルの四隅に透かし処理を入れることに対応していますが、PowerCMS では全体へ繰り返す形での透かし処理をいれることができます。

大きなサイズの画像を自動リサイズ

大きなサイズの画像をアップロードしたとき、設定した上限を元にリサイズを行うことができます。

これまで、画像のサイズを均一にするため、アップロードする前のファイルや、エディタへ貼り付けたあとなどに調整が必要でしたが、そういった負担を減らすことができます。

CDN との連携

下記の CDN と連携、キャッシュパージを可能にする機能を追加します。

  • AWS CloudFront
    • CloudFront で配信するケース
    • EC2 をオリジンに CloudFront で配信するケース
    • S3 をオリジンに CloudFront で配信するケース
  • Azure CDN
  • J-Stream CDNext

その他

  • サーバーのディスク容量の確認
  • スペース単位でのパスの重複チェック
  • 記事・ウェブページの URL の重複チェック
  • パフォーマンス改善 (約 5%)
  • ブロックタグを途中で抜ける機能がグループ系のタグで対応
  • 伝えるウェブがすぐに使えるテーマ

重複チェックもお客様のところでコンテンツを上書きしてしまう問題が発生したケースがあり、その対策に応えるために用意しました。

PowerCMS 7.0 で終わらない

PowerCMS 7.0 で終わることはなく、PowerCMS 7.1 以降でも検討してものをいくつか紹介しました。

  • AVIF 形式への対応
  • 記事の評価可能
  • Akamai 連携
  • 画像・アイテムのカスタムフィールドにおけるシステムスコープへの対応

これらもお客様と対話をもとに検討しているものです。

最後に

当日、現地またはオンラインにて多くの方に参加いただきありがとうございました。

PowerCMS 7 のリリースまで今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。

当日の資料

下記よりダウンロードください。

カテゴリー
PowerCMS 7イベント・セミナー情報

平素より PowerCMS をご利用、検討いただきありがとうございます。

本日は「PowerCMS 製品サポート」について2025年10月の実績を紹介します。

PowerCMSサポート(アンケート評価) 2025年10月満足評価 100%

サポート対応についてのアンケート評価

満足評価のグラフ

サポート対応のアンケート評価の結果です。

アンケートを送付した数 106件
評価いただいた数 45件
満足で評価いただいた数 45件
不満で評価いただいた数 0件

今後もこの結果が続くようチーム全体で内容を振り返り、よりよいサポート対応が行えるよう努めてまいります。

「サポート対応についてのアンケート」については下記記事を参照してください。

お問い合わせの件数

お問い合わせの件数のグラフ

2025年10月1日から10月31日までにいただいたお問い合わせは 159 件でした。

クローズされた件数

10月中にサポート全体でクローズされたお問い合わせは 106 件でした。

※ 前月までにお問い合わせされたものも含みます。
※ クローズについて、基本的にはお客様からご連絡をいただいてからクローズしておりますが、返信いただけていないものは状況を確認させていただいた後にクローズしております。

一回の連絡でクローズされた件数

クローズされた106件のうち、お問い合わせいただいてから一回の連絡でクローズされた件数は 33 件でした。

24時間以内にクローズされた件数

クローズされた106件のうち、お問い合わせをいただいてから24時間以内にクローズされた件数は 7 件でした。

「回答、対応を急いでいる」を利用された件数

「回答、対応を急いでいる」を利用された件数のグラフ

「回答、対応を急いでいる」を利用されたお問い合わせは 71 件でした。

お客様の声

アンケート評価時にお客様より頂きましたメッセージの一部を紹介いたします。

丁寧なご回答ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
オプション内容についてわかりやすくご説明いただきありがとうございました。ご案内いただき、不明点が解消されました。
わかりやすくご説明いただき、誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
迅速にご対応いただきありがとうございました!

今後とも PowerCMS をよろしくお願いいたします。

カテゴリー
サポート

PowerCMS 4のサポート終了に備えて

PowerCMS 4は2026年3月をもってサポート終了(EOL)を迎えます。

一方、最新版の PowerCMS 6.7 では、既知の不具合が解消され、保守性・安全性・将来性の面で着実な改善が図られています。

ただし、6系では一部の「環境変数の初期値」が変更されており、これを把握せずに移行すると、従来とは異なる挙動になるケースがあります。
また、DB(MySQL)ダンプ手順における --hex-blob オプションの付与など、実際の運用では、見落としやすいポイントもいくつかあります。
事前に整理して確認しておくことで、移行をスムーズに進めることができます。

互換性ポイント:初期値変更を見落とさない

PowerCMS 6では、一部の環境変数の初期値が変更されています。代表的な例として以下の2つがあります。

これらを初期値のまま利用している場合、6系では挙動が変化する可能性があります。
そのため、mt-config.cgi 内で明示的に設定することで、従来動作に固定できるかを確認してください。

運用面では特に、公開同期処理や問い合わせフォームのセキュリティ要件 などで差異が生じやすいため注意が必要です。

PowerCMS 6での動作環境変更:HTML::Entitiesモジュールの追加

PowerCMS 6では動作環境に変更があり、Perlモジュール「HTML::Entities」のインストールが必要になっています。
アップグレード前にサーバー環境へ当該モジュールが導入されているかを確認し、未導入の場合は追加してください。

計画と手順:安全な移行のために押さえるべき実務ポイント

1. 影響範囲の棚卸し

現行環境の mt-config.cgi と PowerCMS 6 のサンプル設定を比較し、未設定=既定値依存の項目を洗い出します。
その中に、前述の初期値変更対象が含まれていないか確認しましょう。

2. 検証環境での再構築

本番同等環境(DB・/mt-static・アップロード資産を含む)で、再構築・承認フロー・検索機能などの既存機能が正しく動作するかをチェックします。

3. DBバックアップ手順の見直し

MySQLを利用しているケースが多いため、バックアップ・リストア時の mysqldump コマンドに--hex-blobを付与し、絵文字やバイナリデータを確実に保全することを推奨します。

まとめ:移行の鍵は「初期値の可視化」と「環境要件の確認」

PowerCMS 4から6への移行で押さえるべきポイントは、次の3点に集約されます。

  1. 初期値変更点の可視化と明示設定

  2. 動作環境の更新確認(HTML::Entities モジュール)

  3. DBを含む移行手順の堅牢化(--hex-blob/リストア検証)

これらを踏まえ、運用設計(公開同期・フォームなど)を「既定値任せ」から「明示設定」へと見直すことで、移行後の安定運用を最短で実現できます。

必要に応じて、弊社ではお客様環境のmt-config.cgi差分棚卸し(before/after)シートの作成もお手伝いしています。
さらに、移行作業自体を安全かつスムーズに進めたい場合は、弊社のアップグレード代行サービスのご利用も可能です。
EOLを迎える前のこの時期に、ぜひアップグレード計画の策定をご検討ください。

カテゴリー
PowerCMS 4PowerCMS 6サポート

Recent Entries