2025年11月10日
PowerCMS Conference 2025「あのときの未来、これからの未来 - PowerCMS 7 リリース」のリポート
2025年11月7日(金曜日)、PowerCMS Conference 2025 を開催し、「あのときの未来、これからの未来 - PowerCMS 7 リリース」のセクションにて執行役員の近藤より PowerCMS 7 の内容を紹介いたしました。
PowerCMS 7 についてはこれまで PowerCMS Conference 2025 の開催予告の中で名前を触れるのみで、その内容を今回初めてお披露目しました。
PowerCMS 7 の紹介の前に
これまでの PowerCMS - リリース後5年以上、長期に提供しております
これまでの PowerCMS は、ver.1 から ver.6 までメジャーバージョンアップを繰り返してきましたが短い方で ver.2 が 7 年、長い方で ver.4 が 13 年、一般的にソフトウェアの耐用年数が 3-5 年と言われる中で、長期にわたり提供、またご利用いただいております。 ありがとうございます。
サポートの終了時期は下記FAQ でも確認頂けます。
サポート - 累計の満足評価 97.5%
集計を始めた2020年3月以降、累計して満足評価 97.5% をいただくことができました。今後もこれを維持できるようにつとめます。
毎月のサポートの実績は、当ブログでも確認できます。
PowerCMS 7
PowerCMS 7 は 3 年半ぶりのリリースです。
PowerCMS は「お客様志向の CMS」であることを掲げており、PowerCMS 7 の内容も、実際にお客様と対話、サポートへいただきました内容を実現する方針で実装を行っております。
そのリリースを11月28日(金曜日)予定であることを発表いたしました。
製品サポートにも問い合わせがあり、リリース内容よりもリリース時期の方が注目されていたかと思います。
また、リリースに先駆け、ベータ版を11月10日(月曜日)より配布いたします。 ベータ版をご希望の場合は下記フォームより申し込みください。
下位互換性 ー 基本は維持だが一部例外あり
これまでのメジャーバージョンと同様に、下位互換性を維持するため PowerCMS 6 以下からもアップグレードが可能です。
しかし、下位互換性についていくつか例外があることをお話しました。
- TinyMCE のバージョン 3 を終了
- レガシー扱いのプラグインの終了
- トラックバックを終了
レガシー扱いのプラグインは、新バージョンに代替の機能があるが、下位互換のための提供を維持していたものとなります。
トラックバックについては、トラックバックが何かわからない方であれば影響ないかと思います。
新機能
PowerCMS meets ChatGPT
PowerCMS の管理画面内、かんたんサーチバー (※ PowerCMS 6 からありましたが、今回命名) やアイテムの編集画面から ChatGPT を利用することができる機能です。
プロンプトを全体の設定として保存することで、ユーザー全体で一定の利用が行えます。
アイテムの編集画面では画像ファイルの解析が行えます。 これは PowerCMS 6 までにある既存の文字起こし機能とは別の結果を受けることができると感じました。
セキュリティ - 機能と追加と、セキュリティメニューによる設定・操作を集約
PowerCMS の内容とは少し異なりますが、PowerCMS アプリおよび PowerCMS クラウドサービスがセキュリティ監査を受け、見つかった問題に対策済みであることをお伝えしました。
※近藤からの話にはありませんでしたが、PowerCMS 6 以下でも対策済みとなっております。
新機能として、管理画面を対象としたアクセス元 IP アドレスによるアクセス制限、多要素認証の強制、問い合わせフォームでの reCAPTCHA が追加されます。 reCAPTCHA については既存のフォームへの導入も行いやすい形での実装となります。
また、PowerCMS 7 ではセキュリティメニューを用意し、アカウントロックなど既存のセキュリティ関連の設定と、追加する機能の設定・操作がわかりやすく行えるようになりました。
制作寄りの機能
制作寄りの機能として様々な機能が以下の機能があることを紹介しました。
- 管理画面のデザイン UI の変更
- 超絶汎用ワークフロー
- フィールドブロックビルダーの拡張
- TinyMCE 7 への対応
- NG ワード
- 画像ファイルへの透かし処理 (ウォーターマークの追加)
- 大きなサイズの画像を自動リサイズ
- 拡張子によるファイルのアップロード先の自動振り分け
- 一覧画面へのカスタムフィールドを表示する機能
- 再構築の範囲の柔軟な設定
- CDN との連携
紹介したものの中からいくつか紹介します。
管理画面のデザイン UI の変更
メニューの位置など大きな変更はありませんが、重い印象を与えていた配色を中心に見直し、変更を行います。
超絶汎用ワークフロー
これまでの人から人へというワークフローではなく、「作成段階」「レビュー段階」「上位レビュー段階」のフェーズを遷移するワークフローが可能になります。 フェーズは、これまで、現在、これから、の状況を一目で確認することもできます。
各フェーズでは、だれか一人の承認が必要な OR 承認と全員の承認が必要な AND 承認、を設定することができます。
また、これまでは承認できる担当者は記事の編集も可能でしたが、新しいワークフローでは記事の編集を制限しつつ、記事の承認させることができるようになります。
ワークフローについては LIVE にて、実際の管理画面の動作も見ていただきました。
フィールドブロックビルダーの拡張
フィールドブロックビルダーは PowerCMS 6 でリリースした後、これまでにもリッチテキストパーツやテーブルパーツなど機能の拡張を追加してきました。
PowerCMS 7 では 2カラム/3カラムのレイアウトパーツを追加し、より見たままの編集が行えるようになります。
また、フィールドブロックビルダーは、作業者のリテラシーによらない均一のコンテンツを作成するため、あえて制限をかけた入力を行うものですが、従来の使い方に加えて、本文とフィールドブロックビルダーの併用、一つの画面で複数のフィールドブロックビルダーが利用、選択できるブロックを制限できる機能を紹介しました。
これもお客様から多く要望をいただいていたものとなります。
TinyMCE 7 への対応
下位互換のための TinyMCE 3,4 を維持してきましたが、公式のドキュメントも入手が難しくなり、使い込みが難しくなってきたため、最新の TinyMCE 7 へ対応します。
画像ファイルへの透かし処理 (ウォーターマークの追加)
いくつかの CMS でも画像ファイルの四隅に透かし処理を入れることに対応していますが、PowerCMS では全体へ繰り返す形での透かし処理をいれることができます。
大きなサイズの画像を自動リサイズ
大きなサイズの画像をアップロードしたとき、設定した上限を元にリサイズを行うことができます。
これまで、画像のサイズを均一にするため、アップロードする前のファイルや、エディタへ貼り付けたあとなどに調整が必要でしたが、そういった負担を減らすことができます。
CDN との連携
下記の CDN と連携、キャッシュパージを可能にする機能を追加します。
- AWS CloudFront
- CloudFront で配信するケース
- EC2 をオリジンに CloudFront で配信するケース
- S3 をオリジンに CloudFront で配信するケース
- Azure CDN
- J-Stream CDNext
その他
- サーバーのディスク容量の確認
- スペース単位でのパスの重複チェック
- 記事・ウェブページの URL の重複チェック
- パフォーマンス改善 (約 5%)
- ブロックタグを途中で抜ける機能がグループ系のタグで対応
- 伝えるウェブがすぐに使えるテーマ
重複チェックもお客様のところでコンテンツを上書きしてしまう問題が発生したケースがあり、その対策に応えるために用意しました。
PowerCMS 7.0 で終わらない
PowerCMS 7.0 で終わることはなく、PowerCMS 7.1 以降でも検討してものをいくつか紹介しました。
- AVIF 形式への対応
- 記事の評価可能
- Akamai 連携
- 画像・アイテムのカスタムフィールドにおけるシステムスコープへの対応
これらもお客様と対話をもとに検討しているものです。
最後に
当日、現地またはオンラインにて多くの方に参加いただきありがとうございました。
PowerCMS 7 のリリースまで今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
当日の資料
下記よりダウンロードください。
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