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PowerCMS ブログ

ホーム > PowerCMS ブログ > サイト制作全般 > ディレクターの視点で振り返る CMS設計

2023年12月21日

ディレクターの視点で振り返る CMS設計

これは「Alfasado Inc. / LAB Inc. Advent Calendar 2023」の21日目の記事です。

おかげさまでPowerCMSの新規導入やPowerCMSへの移行、既存PowerCMSのカスタマイズの依頼を多くいただいております。

サイトにCMSを導入(または拡張)する工程としては、まずはデザインフェーズでデザインやサイト構造、表示内容を決め、その後に(または並行して)CMSでデータをどのように管理するかを決めていきます。

ウェブディレクターの立場から、案件でのCMSの要件定義・設計フェーズで実践していることや得られた教訓等をまとめました。

事前準備で実践していること

案件が始まる際の準備として、下記のようなことを行っています。

要件理解

顧客要件の確認

仕様書やRFPをよく読み込んで要望やお困りごとを理解します。

既存サイトの理解

ディレクトリマップやページ一覧を作成したり、CMSの管理画面にログインできるようなら、操作しながら現行サイトの構成を確認します。

各種ガイドラインの把握

大きなサイト程、コーディングやアクセシビリティ等の各種ガイドラインドキュメントが用意されていますので、遵守するルールを確認します。

環境の把握

PowerCMSのインストール先や関連するインフラ構成を把握します。サーバー構成や運用方法によってはテンプレートの実装方法が変わることがあるため、確認します。

製品理解

PowerCMS、PowerCMS Ⅹはともに日々進化していっているため、基本機能、最新情報を把握しています。「これは標準機能でできるか」「カスタマイズで対応可能か」といった疑問を事前に解消しておきます。

生成AIの活用

ここ最近は生成AIの登場で、この作業が非常に楽になりました。最近行っている方法は、まずは生成AIのチャット(現在はWeb検索をして回答を生成するMicrosoftのCopilotを使用)に知りたい内容を具体的に文章で記載し、返ってきた回答およびソース元のページの記載内容を確認します。

img_copilot.png

※生成AIで正確な情報が返ってくるとは限りません。実際に、得られた情報を組み合わせて、出来ないことを「出来る」と回答されることがあるため、ソース元のページまでしっかり確認します。

得られた情報を自身のPowerCMS検証環境で試して、確認します。

上記作業を通してまだ不明点が残る場合は、社内の有識者に質問します。(PowerCMSの開発元だからこそ、頼れるスタッフばかり)

設計時の作業

  • 設計用のCMS環境を用意して、実際に組んで操作してのトライ&エラー
  • 顧客に組んでみた管理画面を見せながら説明し、感触を確認
  • 方針や決まったことは順次ドキュメント化
  • 生成AIで質疑応答などの壁打ち

CMS設計で決めること

別のスタッフがCMS設計に関しての記事を書いてますので、こちらも参照ください。

PowerCMS 導入時の CMS設計ポイント | PowerCMS ブログ | PowerCMS - カスタマイズする CMS。

スペース設計

まずはここから決めていきます。コンテンツオーナーや操作を制限したい権限、管理するディレクトリ単位など、顧客の要望を伺いながら設計します。

詳しくは下記ページもご参照ください。

ワークスペースとスペースの設計 | ウェブサイトの作成と管理 | ドキュメント | PowerCMS - カスタマイズする CMS。

オブジェクト種類

記事、ウェブページ、カスタムオブジェクト他、どの機能を使ってコンテンツを管理するか決めていきます。

入出力設計

  • 誰が操作するか、エディタの種類はどうするか
  • 出力するコンテンツを入力するフィールドの定義を決める
    • 特に255文字の上限があるタイトルやテキストフィールドは、入力データの桁数に注意する必要があります
    • データ移行やデータ投入時に設定の変更作業が発生するため、設計時に確認しておきたいです(htmlタグでの装飾を前提とした長いタイトルや、パラメータ付きの長いURL等)
    • (立て続けに遭遇したため、生成AIでスクレイピングプログラムを作成してチェック用のデータを作ることにしました)
  • URLの設計、ファイルやディレクトリの命名ルール
    • 任意のファイル名を設定するようにするか、自動でファイル名を付与するか

カスタマイズ設計

標準機能でできない機能や、入力画面のUIをカスタマイズする箇所等、エンジニアに依頼する内容をまとめます。

案件の規模や種類によって検討する内容は上記以外にも多岐に渡りますが、設計をしっかり作らないと実装に入れなかったり、仕様変更で右往左往したり、データ移行などの後工程で戻り作業や変更対応などが発生してきますので、しっかり決めていきます。

教訓

CMSでサイトを構築することは、建物を建てるのに似ていると日々感じています(なお家を建てたことはありませんが、リフォーム業者の方に「同業者ですか?」と聞かれたことがあります…)。

多くの知識が必要で決定事項も多いため、CMS設計は大変ですが、要件を設計にうまく落とし込めたとき、まるでパズルが揃ったかのような爽快感を覚えます。そんなCMS設計の工程が、私は好きです。

CMS設計はウェブサイトの管理側の設計図を作成することです。建物は設計図がないと建てられないのと同様に、CMSも設計をしないと、後続の構築・実装フェーズには入れません。また、CMSでサイトを作成するのがゴールではなく、CMSを使用するユーザーが日々ウェブサイトを運用する中で、成長し続ける柔軟性をもたせることが不可欠です。

総じて、CMSの設計はウェブサイト構築の要であり、使いやすさ、効率性、将来の変更への柔軟性を同時に考慮して、持続可能なウェブサイトの基盤を築いていくものだと考えています。

PowerCMSの導入に際して自分たちでの導入が難しいと感じる場合は、ぜひお問い合わせフォームよりご相談ください。


カテゴリー
PowerCMS 5
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サイト制作全般
投稿者
murasawa

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