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2021年07月05日

アクセシビリティの祭典と Global Accessibility Awareness Day

2021年の Global Accessibility Awareness Day は 2021 年 5 月 20 日でした。
GAAD と呼ばれ、毎年 5 月の第 3 木曜日を、世界各地でデジタル分野での「アクセシビリティ」について考える1日です。

アクセシビリティの祭典 2021

5 月 21 日には「アクセシビリティの祭典 2021 」も開催され、弊社もゴールドスポンサーとして協賛し、トークセッションにも参加させていただきました。

弊社のサービス、「伝えるウェブ」の紹介とアクセシビリティとの関連性について、弊社スタッフがお話させていただきました。アーカイブがありますので、ご紹介いたします。
「伝えるウェブとアクセシビリティ」(10分)ぜひご視聴ください。

Global Accessibility Awareness Day

さて、5 月 20 日の GAAD には、様々なアクセシビリティのセッションが行われました。その中で大変興味があり、聴講したのが、ディスレクシアのセッションです。

フォントとアクセシビリティ ~発達障がい - ディスレクシアとアーレンシンドローム~

「ディスレクシア」と聞くと、文字が読みにくい障害である、ということを連想する方が多いと思います。私もその一人でした。世界的に有名な俳優がディスレクシアを公表しているため、文字が読めないというイメージが強いのではないでしょうか。

「読めない」ではなく、スピード、正確さ、流暢さの問題があったり、文字と音を一致するのが難しい場合と様々です。
文字によって発音が変わる英語圏は、他の言語と比較してディスレクシアの出現率が高いそうです。
「書く」ことが特に困難な場合も、点が足りなかったり、線が多かったり少なかったり、大きさがバラバラになってしまう、などこれも人によって異なります。

英語の表記では、「 p 」と「 q 」、「 cold 」と「 could 」、「 walk 」と「 work 」の書き間違い、読み違えなど継続的に見られます。英語学習が始まってからディスレクシアであることがわかった人もいるようです。

視機能とアーレンシンドローム

「視機能」と「アーレンシンドローム」どちらも初めて聞きました。
視機能とは、眼球運動や色や形を検索できる視覚情報処理能力に関係しており、ここに問題があると、地形や文字が覚えられない、図形の問題が苦手、鏡文字を書いてしまうなどの困難があるようです。

アーレンシンドロームは、光に関する感覚過敏の一種です。
これは視力検査では見つけにくいもので、医学的な診断名はまだないそうです。光がまぶしく見える、読みにくさや目の疲れ、などの症状が見られます。

アーレンシンドロームの場合は、どのように見えているのか?

白い部分がまぶしくて文字の一部が消えてしまったり、文字が部分的にくっついたり、重なったり、上下に動いている、文章全体が渦を巻いたり、消えたり薄くなったり…これは読みにくいし、見ているだけでも目が疲れてしまいます。
対策としては、その人にあったカラー(赤、黄色、緑、紫など)の透明フィルムやカラーレンズを通して文字をみることで解決、軽減したりできるそうです。

セッションの中で紹介された動画やサイト

セッションの中では、どのように見えているかという画像とともに解説がありました。見え方の動画やカラーフィルムや背景を変えられるサイトを紹介されていたのでこちらでもご紹介します。

アーレンシンドロームの見え方についての動画:Irlen Syndrome sample Print Distortions
アーレンシンドロームのサイト:自分の見やすい色の背景を変更できるようになっています。眼鏡がかわいいです。
https://irlen.com/
一般社団法人日本ディスレクシア協会:ページ全体にカラーフィルターをかける機能があります。
https://jdyslexia.com/

読みやすくて書きやすいフォント

UDデジタル教科書体、メイリオ書体、明朝体の字体の違いUDデジタル教科書体が紹介されました。
ゴシック体では画数が多く見えたり、部首の書き方が違って見える場合があったり、明朝体だと横線が細くて見えにくいなど、様々な困難があります。
似たような文字「ち」「さ」のようにフォントによっては鏡文字のように見えたり、同じ文字に見えてしまいますが、UDデジタル教科書体だとこれらを解消してくれるので、区別がつきます。

欧文については、手の動きを重視した形状で、一筆で書いた字形になっています。見る力に弱さがあると、字を書く細かい作業は大変なので、少ない画数や一筆書きは負担が減って書きやすいそうです。

読みやすさは、人それぞれ

小学生になった我が子が今練習しているひらがなのプリントは、まさに UDデジタル教科書体。職業柄見てすぐに気付きました。一文字ずつ見ていくと、ハネやハライがとてもわかりやすいな、と思いました。私は読み書きに困難はありませんが、この書体だとパッと見ても、区別しやすく読みやすさを感じました。

ディスレクシアといっても、人によって様々な見え方をしていることがわかりました。まぶしさについては、ただコントラスト比を白と黒のようにすればいいだけではないことがわかり、大変参考になりました。
情報発信する内容によって、見えやすさだけではなく識別しやすさも考慮して、アクセシビリティの対応に活かしていきたいと思います。

伝えるウェブについて

アクセシビリティの祭典でご紹介した「伝えるウェブ」は、にサイトの変換や文章の翻訳を無料でお試しいただけます。
ぜひ、どのように変換されるかお試しください。
また、エディタの使い方の動画もありますのでぜひご活用ください。

伝えるウェブ:https://tsutaeru.cloud/
伝えるウェブYouTube:https://www.youtube.com/user/alfasado


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