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2020年12月17日

色彩検定のUC(色のユニバーサルデザイン)級を受験

11月初め、久しぶりに検定を受けてきました。
受験したのは、色彩検定で2018年に新しく新設された、UC(色のユニバーサルデザイン)級です。
学生時代に色彩学を勉強したり、幼少期から色に人一倍興味もありましたが、色彩検定の内容が難しいと感じたこともあり、検定は避けてきました。

老眼と向き合う時がきた

色のアクセシビリティは、実際にデザインを作る際にチェッカーをかけたり、見えやすさ、理解しやすさを考慮したりと、独自に勉強をしてきました。しかし、高齢者の色の見え方はコントラスト比が弱いと見えにくい以外にはあまり知見がありませんでした。

同世代の友人との会話に「目が見えにくくなった」「暗いと見えない」という内容が入ってくるようになり…ついに「老眼」に向き合う時がきた、と感じ始めました。色自体や見え方ではなく、老眼によって、見え方はどう変わっていくか?という疑問を解決すべく勉強をスタートしました。

見え方は人それぞれ。色覚の多様性を考える

実際に公式テキストを取り寄せて中を見ると、水晶体、トーン、色相環、マンセル。
学生時代や過去にやった仕事を思い出しつつ、やはり苦手な色と光のところは避けて通れぬ道なのか、と思いつつも、ページを進めます。
色覚障害の見え方については、今までにも聞いたり、調べたりしましたが、高齢者の目の変化や見え方の変化、高齢による病気の症状は初めてしっかりと読んだ気がします。目の変化で、硬化、濁る、低下など切ない気持ちになる単語が見え隠れ…。

色覚の多様性という言葉がよく出てきました。一般的に健常者といわれている人たちが見えている色も1人1人少しずつ違って見えたり、その色をどう感じるかは個人で違います。
しかし、色だけではなく、太さや書体、形、そもそもの見た目などにも配慮して物を作っていくことが重要です。感覚でわかっていたことが明確に書いてあり、安心するところもありました。
公式テキストには、配色の改善例なども掲載されており、とてもわかりやすかったです。

結果は?

さて、久しぶりに大学のキャンパスに行き、受験をしてきました。受講者の年齢層は幅広かったです。
そして、無事にUC級合格することできました!

知識として知っている内容もありましたが、アクセシビリティだけではなく、ユニバーサルデザインの内容も含まれているので、その知識の幅を少し広げることができました。
興味ある分野だったためか、勉強も楽しかったです。
高齢になると、青と黒の区別が付きにくいことなど新しく得られた知見もあり、今後の制作に活かしていきたいです。

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